ペメトレキセドに葉酸を使用する理由

ペメトレキセドは、代謝拮抗薬の中で葉酸拮抗薬に分類される抗がん剤です。DNAの合成に必要な材料である葉酸に似ている薬で、投与すると葉酸と間違って体内に取り込まれる事があります。しかし、ペメトレキセドは葉酸ではないため、葉酸の正常な代謝が阻害されます。

その一方で、ペメトレキセドは複数の代謝経路を阻害してくれるため、抗悪性腫瘍効果を発揮してくれます。

ペメトレキセドの副作用は、骨髄抑制と消化器症状と皮膚症状等が代表的なものです。副作用を軽減させるためには、治療を開始する7日前から葉酸とビタミンB12を投与していきます。また、発疹等の皮膚症状を抑える目的で、デキタメタゾンというステロイド剤が使われます。

ペメトレキセドは腎臓で代謝される薬で、腎臓機能が低下している患者さんへの投与は慎重に行われています。ペメトレキセドは、悪性胸膜中皮腫の治療の際に投与されます。それは悪性腫瘍の1つで、ペメトレキセドが使用出来るようになってから治療薬が出るようになりました。

しかし、悪性胸膜中皮腫の治療は、日本ではペメトレキセドとシスプラチンの併用療法のみになっているため、ペメトレキセドは他の抗ガン剤との組み合わせの試験が進められています。

めぐりの葉酸